取引先解析結果
①現品確認結果
・レンズ内に水滴を確認したが、目視で確認できる亀裂、クラック等は、見られない。
・製品裏面のハウジングキャップ取付け不備、欠品等の異常なし。
・ライン内試験機にて返却品の気密性確認結果、NGであった。
(返却品には、リークOKのポンチが打刻されており、弊社出荷時には合格品と判断する)
・返却品の気密性確認として水没リーク試験を実施した結果、シール部からの気泡はなかったが、タッピング部からの気泡を確認した。
・タッピングを増し締め後、水没リーク試験をした結果、OKとなった。
②スペック試験結果
・高圧洗車試験、冷熱サイクル試験、耐熱試験結果、水入りなくOK。
③意地悪試験(スペック外試験)
・80℃X192hの耐熱試験後に水没リーク試験を実施した結果、タッピング部より気泡を確認した。また、水没状態でタッピング部からの水入りを確認した。
<取引先見解まとめ>
①当該事象においては、レンズとハウジングのシール不良ではなくタッピング部からの水入りと判断します。
②各スペック試験においては、規格を満足していました。
③各種再現試験結果より長時間高熱を加える事でタッピング部のゴムパッキンが、熱劣化で弾性が低下しタッピング部のシール性が落ちた事で外気より水滴を取り込み水入りに至ったと判断します。
④外気より水滴を取り込む環境として、高温多湿の環境下において、走行中若しくは走行直後のグリルに高熱が掛かって熱くなっている所へ雨や洗車等でグリルが急激に冷却された時に発生すると考えます。
⑤ゴムパッキンは熱劣化により弾性は低下しますが、スペック試験では発生しておらず国内でも1件も発生していない為、今回の事象においては、発生地域(タイ)の熱・雨等の過酷環境が要因と考えます。
⑥当該事象においては、水没させないと再現しない為、原因不明とさせて頂きます。