そんな事を考えているうちに、レオンハルト様は、力の抜けた私の体を抱き寄せて、寄り掛からせてくれた。 甘えるように頬に頬を摺り寄せられたのが、くすぐったくて小さく震える。「レオンさま?」「姫君」 弾んだ声で呼ばれて、ぱちくりと瞬いた。「はい」「姫君」「はい」「ローゼマリー様」 何度も呼ばれて戸惑いながらも、返事をする。 頬、額、鼻先と、順番にくっつけられて、まるで大型犬に懐かれているみたいだなと、失礼な感想を抱いた。 意図は全く分からないけれど、柔らかな接触が気持ちよくて、幸せで。 なんだか楽しくなってクスクス笑いながら目を開けると、すぐ傍にあった雄々しい美貌が、ふわりと緩んだ。
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