ここは北野城。 日が落ちた頃、殿様の私室に極秘裏に呼び出された4人の忍者達は、任務の内容を聞かされる こととなった。忍者たちはここで初対面ということになる。 「よくぞ来たな、優秀な忍諸君。主らは、それぞれの里に推薦された選りすぐりの忍ということだが、 それはまことか?」<br>「よいぞよいぞ、ならば皆で協力して、わが任務のために尽力せよ。」 「先日、我が城の姫である照月が、憎き南沢城に捕らえられてしまってな。無事だということはわ かっているのだが、こんな状態では食事も喉を通らぬ...。さらに、南沢城では妖怪の卵という怪し げなものも手に入れているらしく、その力を利用しようとしているようだ。そのことも気がかりだ。」 「そこで、お主達には、照月の奪還と、妖怪の卵の略奪を命ずる。かならず両方を、無事のままこ の城に持ち帰れ。ただ、私が忍者を使ったということがバレると厄介だ、絶対に余計な痕跡は残さ ず、見つかることなどないようにな。お前たちはあくまで忍者として、存在が気取られぬように任務 だけを遂行してまいれ。余計な真似はするでないぞ。」 殿様の任務:照月を助け出し殿様の元へ連れ帰る。さらに、妖怪の卵を無事のまま持ち帰る。余 計なことはしない。<br>「そして、お主らには城から役に立つ道具を託そう。上手く使うのだぞ。」 そして、忍者たちは道具袋を渡される。 「城へは隠れ山道を通って行けば、忍者の足なら真夜中には着くだろう。南沢城の城主は用心深 く、城の至る所に罠を仕掛けていると聞き及んでいる。気をつけるのだぞ。」 「お主ら忍者の中で隊長を決めて、道具を分けあって、協力して任務にとりくむのだ。任務を必ず 達成し、この城まで戻ってこい。それでは頼んだぞ。」 ...
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